先日、日経平均が大きく下がった日に自分の資産が増えていた話を書きました。
▼その話はこちら
👉 日経平均が下がった日、自分の資産は増えていた|高配当株投資で気づいたこと
日経平均と自分のポートフォリオは別物。それは体験として分かりました。
ただ、もう一つ知りたいことがありました。「今の相場がどれくらい偏っているのか」を、感覚ではなく数字で見る方法はないのか。
調べていて出会ったのが、NT倍率です。
NT倍率とは何か
NT倍率とは、日経平均株価をTOPIXで割ったものです。
NT倍率 = N(日経平均株価)÷ T(TOPIX)
NとTの頭文字をとって、NT倍率と呼ばれています。見方は難しくありません。
| NT倍率の動き | 意味 |
|---|---|
| 上がっている | 日経平均の方がTOPIXより強い |
| 下がっている | TOPIXの方が日経平均より強い |
日経平均は値がさ株の影響を強く受け、TOPIXは市場全体に近い動きをします。
だからNT倍率が上がっているときは、「一部の値がさ株だけが強く、市場全体はそこまでではない」という偏りが起きている可能性が高い、ということになります。
日経平均とTOPIXは同じ日本株でもかなり違う
そもそも、この2つの指数は中身がかなり違います。
| 日経平均株価 | TOPIX | |
|---|---|---|
| 対象銘柄 | 代表的な225銘柄 | 東証プライム市場のほぼ全体 |
| 影響が大きい銘柄 | 株価の高い銘柄(値がさ株) | 時価総額の大きい銘柄 |
| 性格 | 一部の銘柄に引っ張られやすい | 市場全体の動きに近い |
そのため、東京エレクトロン、アドバンテスト、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループのような値がさ株が大きく動くと、日経平均全体も大きく動きやすくなります。
つまり、日経平均が大きく上がっていても、日本株全体が同じように上がっているとは限りません。
2026年、NT倍率は過去最高の水準になっている
2026年4月以降、NT倍率は急激に上がっています。
7月時点では17倍を超えて、過去最高の水準です。それまでの記録を次々と更新している状態です。
背景にあるのは、AI・半導体関連の大型株の上昇です。日経平均への影響が大きい一部の銘柄が買われる一方で、時価総額の大きい内需株はふるわない。その偏りがNT倍率という一つの数字に表れています。
つまり今は、「日経平均だけを見ると日本株全体がものすごく強く見えるが、実際は一部の銘柄が引っ張っている相場」だということが、数字で確認できます。
自分の高配当株(通信・保険・物流・建設など)が日経平均ほど上がらないのも、この偏りを考えれば自然なことでした。
NT倍率をどう使っているか
自分の使い方は、売買の判断材料ではありません。
「日経平均が最高値」というニュースを見て焦りそうになったとき、NT倍率を確認する。17倍を超えているのを見て、「今は一部の銘柄が引っ張っている偏った相場なんだ」と確認する。それだけです。
そうすると、少し冷静になれます。自分の持ち株が日経平均ほど上がっていなくても、投資が間違っているわけではない。見ている指数と、持っている銘柄の性格が違うだけ。
ただし、気をつけている点もあります。
NT倍率が高いからといって、「次はTOPIXの番だ」「そろそろ日経平均は下がる」と単純に考えるのは危ないと思っています。
半導体株がさらに強くなればこの状態が続く可能性もあるし、逆に調整すれば日経平均が大きく下がる可能性もあります。どちらに動くかは分かりません。
自分のNT倍率との付き合い方
売買の合図としては使わない。
相場の偏りを理解して、自分が焦らないための数字として見る。
▼数字を見て不安になりやすい方へ
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まとめ
NT倍率は、日経平均をTOPIXで割っただけのシンプルな指標です。
2026年7月時点で17倍を超えて過去最高の水準。今の日本株は、一部の値がさ株が日経平均を引っ張る、かなり偏った相場だということが数字で分かります。
自分の目的は、日経平均に勝つことではなく、老後に向けて無理なく資産を作ることです。オルカンの積立と高配当株を、自分のペースで続ける。
日経平均のニュースで焦りそうになったら、NT倍率を見て相場の偏りを確認する。それだけで、ずいぶん冷静に戻れます。
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※本記事は個人の体験に基づくものであり、
特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

